【INTRODUCTION】
1970年代に始まり、30年以上にわたり変化、進化を遂げている「パンク・ロック」。そのパンク・ロックの精神、存在意義、軌跡を、それぞれのシーンの当事者とともに描く、史上最大級のパンク・ロック・ドキュメンタリー。監督には70年代後半ロンドンにてDJとしてパンクロック・シーンをリアルタイムで体現し、「クラッシュ:ウェストウェイ・トゥ・ザ・ワールド」(2000)でグラミー賞に輝いたドン・レッツ。パンクという言葉が使われる以前のMC5、ストゥージズ、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドなどからテレヴィジョン、ラモーンズ、パティ・スミスをはじめとしたニューヨーク・パンク、セックス・ピストルズ、クラッシュ、ダムドを中心に革命的な盛り上がりを見せたロンドン・パンクシーン、またそのロンドン・パンクシーンからの影響を受けつつより深く、速く進化を遂げて言ったエクスプロイテッドなどのUKハードコア、アメリカで局地的に発生したLAパンク/ハードコア、DCハードコアやニューヨークのNO WAVEシーン、それらに影響を受けて育つシアトルのグランジ、そしてグリーン・デイ、ランシドなどにつながる現代パンクまで、当時のバンド、アーティスト、関係者など錚々たる面々のインタビューや貴重なアーカイヴ映像で「パンク・ロック」の内面に鋭く切り込んでいく。古くはセックス・ピストルズのUSツアーを中心とした「D.O.A.」(81)、ロンドン・パンクシーンの生の姿をとらえた「パンク・イン・ロンドン」(78)、LAパンクシーンの貴重な記録となった「ザ・デクライン」(81)、ロンドン・パンク以降のUKハードコアシーンを描く「UK/DK」、そして昨年大ヒットを記録したラモーンズの「END OF THE CENTURY」など一定のシーンや固有のバンドを追ったパンク・ロック・ドキュメント映画は多く存在するが、本作ほど多くのバンド、シーンを網羅しつつ「パンクの姿勢=アティテュード」を追った作品はないだろう。まさにパンク・ロック界の伝説とさえなっているドン・レッツでしか成しえない、パンク魂に満ち溢れた究極のロック・ドキュメントとなっている。
【CAST】
■MC5■THE KINKS■THE VELVET UNDERGROUND■THE STOOGES■NEW YORK DOLLS■THE DICTATORS■SUICIDE■TELEVISION■PATTI SMITH■RICHARD HELL and the VOIDOIDS■RAMONES■LOU REED■DEAD BOYS■BLONDIE■THE SEX PISTOLS■THE BUZZCOCKS■THE DAMNED■THE CLASH■THE SLITS■X-RAY SPEX■SIOUXSIE AND THE BANSHEES■THE EXPLOITED■THE PRETENDERS■ADAM AND THE ANTS■POP GROUP■SUICIDE■THE CONTORTIONS■BEASTIE BOYS■SONIC YOUTH■AGNOSTIC FRONT■DEAD KENNEDYS■SCREAMERS■WIERDOS■GERMS■CIRCLE JERKS■MINOR THREAT■FUGAZI■BLACK FLAG■BAD BRAINS■YOUTH OF TODAY■NIRVANA■RANCID■BLINK 182■LIMP BIZKITほか多数!!!