2007年公開のドキュメンタリー映画
「PUNKS NOT DEAD」が早くもDVD化!!
しかもDVD BOXはカナリ豪華!!
NOFX FAT MIKEも出演!!
80年代のUSハードコア・シーンで活躍していた女性フォトグラファー、スーザン・ダイナーがティム・アームストロング(ランシド)のバックアップを受け、3年の歳月をかけて(しかも完全自己資金で)作り上げたDVD「PUNKS NOT DEAD」は、そのタイトルが物語るように誕生から30年経ったいまも生き続けるパンクの現状と、その変遷を描いた渾身のドキュメンタリー映画だ。
観どころはもちろん、ふんだんにフィーチャーされているライヴ・シーンに違いない。事実、グリーン・デイの初公開ライヴ映像やブレイク前のオフスプリングの姿(ホーム・ビデオで撮影)などは、ここでしか観られない貴重なものである。
しかし、セックス・ピストルズからグリーン・デイ、オフスプリングを経て、マイ・ケミカル・ロマンスやグッド・シャーロットまで、新旧100組以上のパンク・ロッカーがそれぞれに語る〈パンク哲学〉にも、ぜひ耳を傾けてほしい。その熱弁の数々を聞けば、パンクが一過性のブームで終わらずに、それを求める若者の間でずっと生き続けてきた理由が理解できるだろう。もちろん、この映画は無責任なパンク賛歌などではない。70年代のパンクとグリーン・デイ以降のポップ・パンクを連続したものと捉えたうえでパンクの大衆化/商業化にも言及しているところに、ダイナーのジャーナリスティックかつシリアスな視点が窺える。それは彼女なりのパンクに対する愛情表現なんだろう。そういう意味では、ダイナーもまたパンクについて雄弁に語っているわけだ。
多くの人間によってここまで真剣に語られた音楽を、僕は他に知らない。パンク・ファンはとりあえず必見だ。パンクが好きで良かった、と改めて実感できるはずだから。 |