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FAT MIKE INTERVIEW

FAT MIKEbounce誌 256号 '04.07.25にファット・マイクネタが掲載されてたんで紹介します。

ファット・マイクがナビゲートするレーベルの秘密+おまけ

道先案内人 ─ファット・マイク─

ご存知、NOFXのヴォーカリスト&ベーシストにして、ファット・レックのボス! 音楽センスの良さはモチロン、レーベル運営や新たなバンド発掘の確かな目に加え、最近では〈パンクスよ選挙に行け!〉と訴える〈Punk Voter〉など、音楽を通したポリティカルな運動までをも手掛ける。もはや〈パンク〉の枠を越えた彼の才能とDIYな行動力には、ひたすら感心&リスペクトさせられっぱなしなのである。ファット・レックが一本〈筋〉の通ったバンド揃いなのも、彼のこだわりとスピリットが表れてるってもんよ! 以下に続くインタヴューにおける数々の〈毒入りジョーク〉を見れば、その頭のキレっぷりも伝わると思うが、それがイヤミになりすぎないあたりも彼の〈パンク・ロッカー〉としての魅力だぜ!!


Qレーベルを始めたいきさつを教えて
A91年はパンク・レーベルの数が少なかったことと、バンドも暇で時間もあったし

Qレーベル立ち上げ当時の苦労話などがあれば、ぜひ聞かせて
A苦労はあまりなかった。でも利益を上げるのに5年かかったね

Qその資金はどこから?
A銀行から$20,000借りたのさ

Q音楽以外の仕事をしたことはある?
ANo! ずっとパンク・ロックで暮らしてきた

Qレーベルの運営方法は、どのようにして学んだの?
A間違いを重ねながら、新しいことを学んできたのさ

QDIY的精神のレーベルがここまで大きくなることはマレだと思うんだけど……なにか秘策があるのかな?
ANo Fucking Idea! ただ自分がやりたいこと、クールだと思うことをしているだけだよ

QDIYとしてこだわっている部分とその良いところ、または苦労話などを聞かせてくれる?
A苦労話はほとんどない、良い話ばかりだ。ファット・レックで働いてる奴ら、バンド、俺、みんなハッピーだ、問題はない。みんなで楽しくやってるよ

The War On Errorism QNOFXの最新アルバム『The War On Errorism』を、これまでのエピタフからではなくファット・レックからの自主リリースにしたのはなぜ? いまでもエピタフとは協力態勢、友好関係であると考えていい?
Aまず、NOFX自身が全部稼ぎたいこと。これが本当のDIYだ。でもエピタフとは仲良しさ、先日もブレット(・ガーウィッツ)の結婚式に行ってきたばかりなんだから

Qたとえば日本では、エピタフがソニーと契約して日本盤もリリースしているけど、ファット・レックは日本盤(に限らず海外ライセンス盤)すら出していないよね?
Aどっちもあまり好きじゃないだけで、だからってキライな理由もないかな

Qすべて自分の判断で契約するの?
Aいや、普通は見ず聴かずにバンドをサインする、ってジョークだけど

Rock Against BushQレーベル・サンプラーのほかにも『Rock Against Bush』や『Liberation:Songs To Benefit PETA』のようなコンセプトを持つコンピレーションがリリースされているけど、それらを発表しようと決めた決定的な理由はなに?
A世界をいい場所にしたいだけさ

Q『Rock Against Bush』『Liberation:Songs To Benefit PETA』、両コンピの反響を訊かせて。ミュージック・シーンだけでなく、世間一般からのリアクションはあるの? ちなみにボクはコンピレーションで〈PETA〉の存在を知ることができた。ブッシュは言わずもがな……
Liberation:Songs To Benefit PETAA若い奴らやパンクスはサポートしてくれている。最近、『Rock Against Bush』のインパクトは広まっているのがようやく見えてきた。違う視点でいまアメリカがどうなっているのか世間にわかってもらえていると思う。そして、本当にこれが次の選挙にインパクトを与えてほしい

Qファット・レックの傘下レーベルとしてオネスト・ドンズやピンク&ブラックがあるけれど、それぞれの分別や区別定義はあるの? ピンク&ブラックはあなたの奥さんが主宰者で、女性モノをリリースしてるよね?
Aピンク&ブラックは、女っぽいバンドじゃないとダメなこと。オネスト・ドンズは……う〜ん……

Qいま注目している新しいバンドを教えて
Aいまファット・レックでいちばん好きなバンドはアゲインスト・ミー! 彼らのライヴは凄い、Fuckin' Greatだ!! ほかに好きなバンドは、ソヴィエッティーズとエネミー・ユー

Qシンパシーを感じるレーベルはある?
Aジェイド・トゥリーだね 

Qどんなときに〈レーベルをやってて良かったなぁ〜(うれしいなぁ〜、幸せだなぁ〜)〉と思う?
A起きてるあいだずっとさ

Qレーベルとバンドを両立させるうえで大変なこと、また良いことを教えて
ME FIRST AND THE GIMMEGIMMES ANOFXは年に3か月しかツアーに出ないし、俺はオフィスに一日3時間ぐらいしかいないので、いちばん大変なことは俺の本当のバンド、ミー・ファースト・アンド・ギミ・ギミズでプレイすることだ

Q今後レーベルとしてやりたいこと、考えているおもしろいプランなどを教えて
A来年ラスヴェガスで行われる〈パンク・ロック・ボーリング・トーナメント〉で優勝したい。あと、倒産しないこと

Q逆に〈これだけはしたくない!〉と思うことは?
A倒産(笑)か、メジャーにレーベルを売ること。でも多分、メジャーはファット・レックより先に潰れると思うよ

ソース:『bounce』誌 256号(2004/7/25)

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